2010年11月27日土曜日

速記朗読問題の作成について

 日本速記協会の速記検定においては、句読点や改行1字あけの1字を字数としては勘定してきませんでした。すなわち、1字あけや句読点を文字の一種としては評価してこなかったのであります。
 しかし、文章から句読点や改行をすべて抜いてしまったら、まともに読めた文章ではなくなります。句読点や改行は文章を構成する大切な要素だと思うのであります。
 音にどういう漢字を当てはめるか、どういうふうに送り仮名を送るかということと同じように、どこに句読点を打つか、どこで改行するかは大切なことであります。
 そして、言葉にどういう漢字を当てはめるか、どういうふうに送り仮名を送るかも、文章を作る人によって差異があるのと同様、句読点や改行の仕方も、文章を作る人によって多少は違いがあると思います。
 小学一年生が速記の勉強をして、すべてひらがなとカタカナの答案を出してきたとしても、これをミスにすることはできないのであります。このように、年齢や学年によっても、提出する答案は異なってくるのであります。
 しかし、正しい文書作成を教育する立場にある日本速記協会としては、正しい漢字の当てはめ方、正しい送り仮名の送り方、正しい句読点や改行の入れ方について、自信を持って模範を示していかなければならないと思うのであります。
 私は、句読点の違いをミスに取る必要はないと思うのでありますが、句読点も文字として勘定する必要はあると考えるのであります。
 日本速記協会の速記検定試験においては、句読点や改行1字あけが文字として勘定されてこなかったために、過去、句読点や改行の全くない答案を出す人がいました。これは、私は、日本速記協会に対する当てつけではなかったかと思うのであります。
 そういうことをした人たちが、句読点や改行のことをどうでもいいと思っていたのではなくて、句読点や改行1字あけを文字として評価しない日本速記協会の字数計算の方法が不自然でおかしいものであるということを日本速記協会に警告するために、意識的に、句読点や改行の全くない、のっぺらぼうな答案を出してきていたのではないかと思われるのであります。
 「最後の主任速記士試験」と言われるものが終了し、国会における速記試験が取りあえずすべて終了した今、日本速記協会の速記検定試験の字数計算の方法を世間一般の感覚に合わせた方法に切り替える時が来たのではないかと私は考えるのであります。
 世間一般の感覚に合わせた字数計算の方法とは、原稿用紙の一升を必要とするものはすべて1字として計算するということであります。
 句読点「。 、」、中点「・」、一字ダッシュ「―」、括弧()〔〕【】、かぎ括弧「」『』、改行1字あけの場合の1字など、原稿用紙の一升を必要とするものは、すべて1字として計算するように制度を改めるべきだと思うのであります。また、2字ダッシュ「──」、点々「……」などは、原稿用紙の2升を必要とするため、2字として勘定すべきだと思うのであります。
 これらの記号や空間は発音しないのでありますけれども、朗読を中断したり息継ぎをしたりしてそれなりに時間を要するものであります。朗読スピードと無関係なものではないのであります。文章を構成する大切な要素であると同時に、朗読する際にも必要不可欠なものであるので、無視すべきではないと考えるのであります。
 句読点や改行1字あけの1字も字数に勘定することによって、作成した文章を改造することなく、簡単に字数計算を行うことができるようになります。
 今は、パソコンを使って問題を作ることが多いと思います。
 まず、字数を考えないで文章を作ります。そして、20字ごとに区切っていけば、簡単に全体の字数を勘定することができるようになります。字数が多かったり少なかったりした場合は、そのあと微調整をすればよいだけなのであります。
 文章から句読点や改行1字あけの1字を抜き取って字数計算をするとなりますと、文章から句読点を取り除いて字数計算しなければならないので、大変な作業になります。
 一人の速記者を育てるためには、膨大な量の問題を作って朗読しなければなりません。問題作成を簡単にスピーディーにするためにも、「原稿用紙の一升を必要とするものはすべて1字として計算する」という計算方式に改めるべきだと思うのであります。
 東京速記士会の速記競技においては、私の主張が認められ、ようやく句読点については1字として認められるようになりました。あと、改行1字あけの1字も字数に計算されるようになれば、私の主張が全面的に認められたことになるのであります。
 日本速記協会においても、是非、句読点や中点や一字ダッシュや括弧なども、原稿用紙の一升を必要とするものは、すべて1字として勘定するように制度を改正していただきたいと思うのであります。
 これは、どうでもいいことではなくて、国民皆速記を目指す日本速記協会として、避けては通れない基本的な改革だと私は思うのであります。

 それでは、上記の文章を私の方法にのっとって字数計算をしてみたいと思います。

□日本速記協会の速記検定においては、句読
点や改行1字あけの1字を字数としては勘定
してきませんでした。すなわち、1字あけや
句読点を文字の一種としては評価してこなか
ったのであります。□しかし、文章から句読★100
点や改行をすべて抜いてしまったら、まとも
に読めた文章ではなくなります。句読点や改
行は文章を構成する大切な要素だと思うので
あります。□音にどういう漢字を当てはめる
か、どういうふうに送り仮名を送るかという★200
ことと同じように、どこに句読点を打つか、
どこで改行するかは大切なことであります。
□そして、言葉にどういう漢字を当てはめる
か、どういうふうに送り仮名を送るかも、文
章を作る人によって差異があるのと同様、句★300
読点や改行の仕方も、文章を作る人によって
多少は違いがあると思います。□小学一年生
が速記の勉強をして、すべてひらがなとカタ
カナの答案を出してきたとしても、これをミ
スにすることはできないのであります。この★400
ように、年齢や学年によっても、提出する答
案は異なってくるのであります。□しかし、
正しい文書作成を教育する立場にある日本速
記協会としては、正しい漢字の当てはめ方、
正しい送り仮名の送り方、正しい句読点や改★500
行の入れ方について、自信を持って模範を示
していかなければならないと思うのでありま
す。□私は、句読点の違いをミスに取る必要
はないと思うのでありますが、句読点も文字
として勘定する必要はあると考えるのであり★600
ます。□日本速記協会の速記検定試験におい
ては、句読点や改行1字あけが文字として勘
定されてこなかったために、過去、句読点や
改行の全くない答案を出す人がいました。こ
れは、私は、日本速記協会に対する当てつけ★700
ではなかったかと思うのであります。□そう
いうことをした人たちが、句読点や改行のこ
とをどうでもいいと思っていたのではなくて
、句読点や改行1字あけを文字として評価し
ない日本速記協会の字数計算の方法が不自然★800
でおかしいものであるということを日本速記
協会に警告するために、意識的に、句読点や
改行の全くない、のっぺらぼうな答案を出し
てきていたのではないかと思われるのであり
ます。□「最後の主任速記士試験」と言われ★900
るものが終了し、国会における速記試験が取
りあえずすべて終了した今、日本速記協会の
速記検定試験の字数計算の方法を世間一般の
感覚に合わせた方法に切り替える時が来たの
ではないかと私は考えるのであります。□世★1000
間一般の感覚に合わせた字数計算の方法とは
、原稿用紙の一升を必要とするものはすべて
1字として計算するということであります。
□句読点「。□、」、中点「・」、一字ダッ
シュ「―」、括弧()〔〕【】、かぎ括弧「★1100
」『』、改行1字あけの場合の1字など、原
稿用紙の一升を必要とするものは、すべて1
字として計算するように制度を改めるべきだ
と思うのであります。また、2字ダッシュ「
──」、点々「……」などは、原稿用紙の2★1200
升を必要とするため、2字として勘定すべき
だと思うのであります。□これらの記号や空
間は発音しないのでありますけれども、朗読
を中断したり息継ぎをしたりしてそれなりに
時間を要するものであります。朗読スピード★1300
と無関係なものではないのであります。文章
を構成する大切な要素であると同時に、朗読
する際にも必要不可欠なものであるので、無
視すべきではないと考えるのであります。□
句読点や改行1字あけの1字も字数に勘定す★1400
ることによって、作成した文章を改造するこ
となく、簡単に字数計算を行うことができる
ようになります。□今は、パソコンを使って
問題を作ることが多いと思います。□まず、
字数を考えないで文章を作ります。そして、★1500
20字ごとに区切っていけば、簡単に全体の
字数を勘定することができるようになります
。字数が多かったり少なかったりした場合は
、そのあと微調整をすればよいだけなのであ
ります。□文章から句読点や改行1字あけの★1600
1字を抜き取って字数計算をするとなります
と、文章から句読点を取り除いて字数計算し
なければならないので、大変な作業になりま
す。□一人の速記者を育てるためには、膨大
な量の問題を作って朗読しなければなりませ★1700
ん。問題作成を簡単にスピーディーにするた
めにも、「原稿用紙の一升を必要とするもの
はすべて1字として計算する」という計算方
式に改めるべきだと思うのであります。□東
京速記士会の速記競技においては、私の主張★1800
が認められ、ようやく句読点については1字
として認められるようになりました。あと、
改行1字あけの1字も字数に計算されるよう
になれば、私の主張が全面的に認められたこ
とになるのであります。□日本速記協会にお★1900
いても、是非、句読点や中点や一字ダッシュ
や括弧なども、原稿用紙の一升を必要とする
ものは、すべて1字として勘定するように制
度を改正していただきたいと思うのでありま
す。□これは、どうでもいいことではなくて★2000
、国民皆速記を目指す日本速記協会として、
避けては通れない基本的な改革だと私は思う
のであります。(了)

 このように、文章を全く改造することなく、(了)を含めて2050字の文章であることが簡単に分かるのであります。そして、字数を勘定する際に文章を全く改造していないために、このまま朗読問題や答案としても使えるのであります。
 そして、その問題が難しい問題であるかどうかの難易度は、その字数ではなくて、文章をすべてひらがな・カタカナの文章に置き換えた場合の音数によって決まることが多いのであります。
 10分間に何字読んだかではなくて、10分間に何音読んだかということが問題の難易度を決める場合が多いと思うのであります。

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