2010年1月31日日曜日

3人6時間カラオケ

20100124 12:00~18:00

(1)フレンズ 69点
(2)哀愁のカサブランカ 78点
(3)君が美しすぎて 87点
(4)たどりついたらいつも雨ふり 58点
(5)もう恋なんてない’08 67点
(6)甘い生活 88点
(7)わがままジュリエット 66点
(8)最後の雨 65点
(9)私鉄沿線 86点
(10)午前3時のオプ 73点
(11)IT’S ONLY LOVE 71点
(12)青いリンゴ 88点
(13)太陽は僕の敵 77点
(14)Get Along Together 69点
(15)よろしく哀愁 84点
(16)ビッグ・バッド・ビンゴ 70点
(17)言えないよ 77点
(18)男の子女の子 80点
(19)季節が君だけを変える 14点
(20)らいおんハート 68点
(21)お嫁サンバ 79点
(22)ガッチャマンの歌 78点
(23)チャンスは一度 81点
(24)カメラ!カメラ!カメラ! 57点
(25)夜空ノムコウ 73点
(26)激しい恋 85点
(27)フレンズ 78点
(28)どんなときも。 84点
(29)傷だらけのローラ 81点
(30)午前3時のオプ 74点
(31)人生の空から 73点
(32)情熱の嵐 82点
(33)THE SUN IS MY ENEMY 75点
(34)岬めぐり 75点
(35)星のフラメンコ 86点
(36)北の旅人 88点
(37)SEY YES 77点
(38)SENSITIVE LOVE
(39)北の漁場 92点
(40)想い出迷子 68点
(41)ふれあい 79点
(42)雨のウェンズデイ 71点
(43)おふくろさん 83点
(44)山河 82点
(45)夏の日の1993 77点
(46)涙そうそう 66点
(47)今日でお別れ 90点
(48)GOLD FINGER 65点
(49)JUSTY BOOWY 61点
(50)ワインレッドの心 81点
(51)さよなら 72点
(52)クリスマスキャロルの頃には 82点
(53)大空と大地に 67点
(54)函館の女 84点
(55)雪国 85点
(56)さらば友よ 83点
(57)学園天国 62点
(58)夢の中へ 62点
(59)都会 65点
(60)長崎は今日も雨だった 78点
(61)ワインレッドの心 80点
(62)たそがれの銀座 89点
(63)ワインレッドの心 68点
(64)それが大事 60点
(65)待っている女 86点
(66)ヒゲとボイン 66点
(67)海雪 85点
(68)悲しみをさようなら 59点
(69)シクラメンのかほり 62点
(70)あなたに会えてよかった 72点
(71)北酒場 80点
(72)もしもピアノが弾けたなら 74点
(73)フレンズ 71点

20100124 21:30~23:30

(1)ああ無情 81点
(2)ランナウェイ 78点
(3)明日は咲こう花咲こう 80点
(4)どんな時も 61点
(5)ギンギラギンにさりげなく 63点
(6)Yesterday Once More 
(7)真夏の夜の夢 82点
(8)Choo Choo TRAIN 71点
(9)君が美しすぎて 86点 (芋焼酎「海童」57本目)
(10)涙をふいて 79点
(11)今日でお別れ 88点 (芋焼酎「海童」58本目)

2010年1月30日土曜日

6時間カラオケ

 今度、調子がいいときに、1人6時間72曲カラオケに挑戦しようと思う。

 大晦日には、1人4時間49曲カラオケに成功した。

 NHK紅白歌合戦には1曲負けた。

 大晦日には、6時間ライブも聞いた。

 1月24日には、3人6時間で72曲カラオケを成功させた。

 今度は、1人で6時間72曲カラオケに挑戦したい。

2010年1月28日木曜日

少子高齢化の原因

少子高齢化の原因

 録音、録画があれば速記を書く必要はない、速記者を育てる必要もないという考え方は、カラオケがあれば楽器を演奏できる必要はない、車があれば歩く必要も走る必要もないというような考え方に似ている。

 こういう人間の能力をばかにした考え方が今日の少子高齢化を招いているのではないだろうか。

 電子ピアノには楽譜認識機能がある。ピアノが自動でピアノの演奏をしたりするのを見ると、もうピアノの練習をしなくてもよいのではないかと錯覚してしまう。

 実際には、速記は書けた方がよいし、ギターやピアノは弾けた方がよいし、歩くことも走ることも生きていく上で必要である。

 むしろ、きちんと速記が書ける人、きちんとギターやピアノが弾ける人、きちんと歩いたり走ったりできる人を育てていかなければなりません。

 人間そのものの能力を高めるところが学校です。

 電卓があるから数学の勉強はしなくてもよい、パソコンが自動的に翻訳してくれるから英語の勉強をする必要はないというふうになりますと、機械の発達に比例して人間の無能化がどんどん促進されることになります。

 少子高齢化の真の原因は、機械化が進んで人間を必要としなくなってしまったと錯覚してしまったところにあるのではないでしょうか。

 川へ行って洗濯をしてくれる子供、藁や柴で風呂をたいてくれる子供、井戸の水を運んできてくれる子供、田植や草刈や稲刈を手伝ってくれる子供が必要だから、一生懸命親は子供を育てた。

 今は、洗濯も風呂たきもボタン1つ。田植機や稲刈機もある。稲の自動乾燥機もある。菰や莚を広げて籾を太陽で干すことも少なくなった。灯油やガスを使うから、松笠を拾ってきたり柴刈に行ったり薪割をする必要もない。

 お金さえあれば子供がいなくても何とかなると思ってしまって一生懸命子供を育てようとしなくなったのではないだろうか。

 しかも、高学歴化が進んで、役に立たない上に金がかかる。

 しかし、実際はそうではない。

 きちんと子供を育てていかないと生活が続いていかない。

 子供手当を出せば即子供が増えるとは思えない。

 しかし、プラスにはなると思います。

 義務教育の無料化は今までどおり続けていくべきだと思います。

 高校、大学も、志や能力があれば誰もが行けるようにすべきだと思います。

 そして、人間の能力の見直しと尊重が必要ではないかと思います。


第72回速記懇談会

第72回速記懇談会のお知らせ

 速記に関心を持つ同好の士が集まり、速記、日本語、ワープロ、パソコ

ン、各種記録システム等について自由な雰囲気で語り合う会を催しており

ます。

 参加・傍聴は自由にできますので、多数ご参加ください。

  時   2010年2月7日(日)午後2時00分~5時00分

    (午前10時から新事業企画推進委員会など日速協関係の会合を、

    午後0時半~2時までは、みんなの速記推進委員会の会合を予定

    しております。こちらも参加・傍聴していただけます)

  場所  イシカワビル4階、(株)ワードワープ会議室

         (大阪市北区天神橋3丁目3-3)

         地下鉄谷町線・堺筋線「南森町」及び

         JR東西線「大阪天満宮」下車北へ徒歩5分

【地図】 http://kunitan.fc2web.com/index.html/C3_1.htm#2

  参加費 会場費、資料作成費等として実費をご負担いただきます。

     (2,500円程度になるかと思いますが、未定です)

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第72回テーマ

1.速記関係図書の受け入れ 兼子次生

  最近、速記関係図書寄贈のお申し出が続いています。その受け入れに

 ついて検討したいと思います。

2.日本における速記教育の現状

  アジア漢字文化圏における手書き速記 兼子次生

  昨年8月のインテルステノ北京大会での講演の報告です。

3.MDの録音データの処理 加古修一

  MDの録音データをパソコンで再生する方法をおさらいしたいと思い

 ます。

4.「似たものどうし-補足その12」(資料配付) 加古修一

5.「気象通報の速記法」 中村佳史

  気象通報は20分程度ですので、書いているところを皆さんにお見せし

 てもいいかなと思います。

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 資料準備の都合がありますので、ご出席いただける方は2月4日(木曜

日)までにご連絡をお願いいたします。お問い合わせ、参加申し込みは、

  〒476-0011 東海市富木島町北島17  加古修一まで

 TEL 052-603-4086 FAX 052-601-6343 E-Mail YQB02710@nifty.com

 ここ数回、当日参加はできないけれども、会合の内容を知りたいという

方に対しての不在参加のお取り扱いを中止してまいりましたが、復活した

いと思います。今後は、やり取りについてはデジタル音声を、資料につい

てはPDFなどを、宅ふぁいる便を使って送るようにしたいと思います。

不在参加費用は2,500円程度としたいと思いますが、未定です。会合の内

容について関心のある方はお申し出ください。

2010年1月23日土曜日

20100122 浅草 劉

 DAM ハイパー予備校による採点です。

 音声認識専用高感度マイクを使用しています。

(1)居酒屋 894点 偏差値75 104824人中 41位

(2)居酒屋 927点 偏差値75 104824人中 10位

(3)男の子女の子 935点 偏差値75 1704人中 1位

(4)明日は咲こう花咲こう 867点 偏差値53 1151人中 405位

(5)君が美しすぎて 936点 偏差値75 1243人中 1位

(6)歩 921点 偏差値75 22650人中 4位

(7)M 841点 偏差値54 52022人中 16605位

(8)ドゥジャオシィ 909点 偏差値66 13人中 1位

(9)口づけ 873点 偏差値59 1165人中 205位

(10)飾りじゃないのよ涙は 883点 偏差値62 4100人中 433位

    抱きしめたい は、採点記録なし。

(11)愛しつづけるボレロ 928点 偏差値75 1135人中 1位

(12)ALL FOR YOU 833点 偏差値51 3410人中 1515位

(13)銀の龍の背に乗って 807点 偏差値50 8115人中 4057位

(14)それが大事 788点 偏差値46 11925人中 7727位

(15)もっと強く抱きしめた 808点 偏差値48 6267人中 3481位

(16)北の旅人 935点 偏差値75 100418人中 60位

(17)Have You Never 718点 偏差値41 13人中 10位

(18)Butterfly 845点 偏差値52 25930人中 10607位

(19)宙船 802点 偏差値49 3423人中 1765位

(20)酒よ 807点 偏差値52 104518人中 40343位

(21)長い夜 806点 偏差値53 39396人中 13867位

(22)ひとり咲き 764点 偏差値43 21608人中 16173位

(23)おふくろさん 931点 偏差値75 14293人中 1位

(24)まさか赤坂 Show Time 899点 偏差値62 122人中 13位

(25)シナリオのないラブ(危険なふたり) 916点 偏差値75 3699人中 1位

(26)I Need To Be 842点 偏差値55 4400人中 1266位

(27)北の漁場 943点 偏差値75 51849人中 222位

(28)ユェリャンダイビャオ 830点 偏差値52 10人中 4位

(29)山河 944点 偏差値75 13936人中 71位

(30)忘れていいの 905点 偏差値75 20396人中 8位

(31)雪国 948点  偏差値75 76396人中 38位

2010年1月17日日曜日

俵星玄蕃

http://www.youtube.com/watch?v=BFIwNF9iMVw

 俵星玄蕃

槍は さびても この名は さびぬ
男 玄蕃の 心意気
赤穂 浪士の 影となり
尽くす 誠は 槍一筋に
香る 誉れの 元禄櫻

姿 そば屋に やつしてまでも
忍ぶ 杉野よ せつなかろう
今宵 名残に 見ておけよ
俵崩しの 極意の ひと手
これが はなむけ 男の心

涙を ためて 振り返る
そば屋の 姿を 呼びとめて
せめて 名前を 聞かせろよと
口まで 出たが そうじゃない

言わぬが 花よ 人生は
逢うて 別れる さだめとか
思い 直して 俵星
独り しみじみ 飲みながら
時を 過ごした 真夜中に
心 隅田の 川風よ
流れて 響く 勇ましさ
ひと打ち に打ち 三流れ
あれは 確かに
確かに あれは
山鹿 流儀の 陣太鼓


 陣太鼓

時に 元禄15年12月14日
江戸の 夜風を ふるわせて
響くは 山鹿流儀の 陣太鼓
しかも ひと打ち に打ち 三流れ
思わず はっと 立ち上がり
耳を 澄ませて 太鼓を 数え

おう まさしく 赤穂浪士の 討ち入りじゃ
助太刀するは この時ぞ

もしや その中に
昼間 別れた あのそば屋が おりませぬか
名前は 何と いま一たび

逢うて 別れが 告げたい ものと
稽古襦袢に 身を固めて 段小倉の袴
股立ち 高く 取り上げし
白綾たたんで 後ろ鉢巻き 眼のつるごとく
なげしに かかるは 先祖伝来
俵 弾正 鍛えたる
九尺の 手槍を 右の手に

切戸をあけて 一足表に 踏み出せば
天は 幽暗 地は 凱々たる白雪を
蹴立てて 行く手は 松坂城

吉良の 屋敷に 来てみれば
今 討ち入りは 真っ最中
総大将の 蔵之介
見つけて 駆け寄る 俵星が
天下無双の この槍で
お助太刀おば いたそうぞ

言われた ときに 大石は
深き 御恩は このとおり
厚く お礼を 申します
されども ここは このままに
槍を 納めて お引き揚げ
くださる ならば ありがたし

かかる おりしも 一人の 浪士が
雪を 蹴立てて サク サク
サク サク サク サク サク

先生

おう そば屋か

いや いや いや いや
襟に 書かれた 名前こそ
まことは 杉野の 十兵次 殿
わしが 教えた あの 極意
命 惜しむな 名をこそ 惜しめ
立派な 働き 祈りますぞよ
さらば さらばと 右 左
赤穂浪士に 邪魔する やつは
なん人たりとも 通さぬぞ
橋のたもとで 石突き 突いて
槍の 玄蕃は 仁王立ち

打てや 響けや 山鹿の 太鼓
月も 夜空に 冴え渡る
夢と 聞きつつ 両国の
橋の たもとで 雪 踏みしめた
槍に 玄蕃の 涙が 光る

2010年1月11日月曜日

カラオケの機械採点は音声認識技術

速記録と録画記録

 現場に出て、生の声を聞いて速記して作成した記録が速記録である。
 録音から起こしたものは、録音記録である。
 録画から起こしたものは、録画記録である。
 録音や録画から起こしたものは、記録ではあるが、速記録ではない。
 たしか、国会には、速記法によって会議録を作るというような規定があったような気がするが、どうなったのだろう。

 人の話は、人間でないと理解できないのではないだろうか。

 機械では、音の種類を判別できても、言葉の中に含まれる意味までは把握できないのではないだろうか。

 私たちも、外国語で話されると、ただの音としか感じない。意味のある言葉としてとらえることができない。

 言葉の中に含まれる意味を正確に理解できないと、正確な文章を書くことはできない。

 文字認識は、活字文字認識の精度は高いが、手書き文字認識の精度は低い。

 音声認識も、模範的な鮮明な音声には正しく反応するが、癖のある音声には、正しく反応しない。

 カラオケも、上手な人が歌うと100点が取れるかもしれないが、へたくそが歌うと50点しか取れない。
 みんながみんな100点を取れるわけではないのに、みんな100点を取れるはずだと錯覚しているのではないだろうか。
 カラオケの機械採点は、音声認識の技術によるものであり、機械が自分の声を何%正確に認識してくれるかを試すことができる。あるいは、模範的な歌唱を100あるいは1000とした場合に、自分の歌唱がどの程度正確なものであるかを示してくれる。

 明瞭な発言はもちろんのこと、聞き取りにくい発言も速記者の頭をフル回転して書き取って作った速記録は信用できる。
 録音に入らなかった言葉も、現場の中央に座れば聞き取れる場合が多い。
 速記も100%のものではないが、録音も録画も100%のものではないので、あくまで参考資料と位置づけるべきだろう。

 カメラが4台あっても、送られてくる画像は、1台のカメラからの映像であり、その情報量は4分の1になる。
 録音も、作動しているマイクがキャッチした音だけであって、場内の音をすべて拾っているわけではない。
 100%正確な記録を作るためには、速記、録音・録画、音声・文字認識の併用しかない。



ハイヒールで右足の親指を踏まれた

 新年早々、電車に乗っていて、座っていたら、電車が揺れたときに、後ろ向きで前に立っていた女の人のハイヒールで右足の親指を踏まれた。
 「痛い」とでかい声を上げてしまった。
 親指を直撃したし、あまりに痛かったので、親指が骨折したかと思った。
 ハイヒールの人は、座っている人や周りの人の足を踏まないように注意してほしい。
 電車に乗ったときは、吊革につかまってほしい。
 吊革につかまっていれば、被害は少ないと思う。

 手離しで自転車に乗るのも、危険なので、やめてほしい。
 両手で自転車のハンドルをしっかり握って運転すれば、砂利道だって、雪道だって、山道だって安心して進んでいけるのに、手離しで自転車を運転すると、危険だし、石ころ一個につまずいて、転倒することになる。
 転倒するだけならまだしも、転倒したところを自動車に踏みつぶされるかもしれない。
 ハンドルを両手でしっかり握っていれば、ふらつくことはないし、障害物があれば、すぐにブレーキをかけて停止することができる。
 手離しで自転車を運転すれば、転倒するし、ブレーキをかけることもできないので、危険である。
 雨降りの時に、傘をさして、片手で自転車を運転することもあるが、できれば雨合羽を着て、両手で運転することが望ましい。
 私たちのころは、ヘルメットなんて装着することはなかったけれども、今は、自転車で通学するときには、ヘルメットの着用が義務付けられている。
 自動車に乗るときは、観光バスでもシートベルトの着用が義務付けられているし、電車に乗るときは、吊革につかまるのが常識である。普通は大丈夫だけれども、急ブレーキをかけられたりすると、集団で転倒することになるから、座席に座れないときは、できるだけ吊革につかまるようにしなければならない。

 速記は、音声を文字化することができる。文字化したものを文章化するのが反訳である。
 文字化は、とりあえず自分が読める状態にすることであり、文章化は、誰もが読める状態にすることである。今は、反訳すなわち印刷物の作成の時代である。便利になった。
 速記を省略して、いきなり文章化することに、どれだけの意味があるのだろうか。
 難しいし、危険だし、余計な神経を使うし、速記の腕前はどんどん落ちるし、職務評価も落ちるし、速記者が育たなくなって後継者がいなくなるし、いいことなんて、何もない。
 録音が入っても、録音は速記の補助と位置付けて現場の速記をきちんと続けてきた。録音が録画になっても、同じように、現場の速記はきちんとやるべきだと思う。速記したものをどう反訳するかは、ケースバイケースである。
 例えば、音声認識装置にかけて、ほとんどミスのない原稿ができたときは、それをちょこちょこと修正するだけでよい。
 原稿を読み上げたようなときは、その原稿を文字認識装置にかけて文章化すればよい。
 機械的に処理できるところは、機械的に処理をして、速記者の手を必要とする部分は速記者の手で処理すればよい。
 しかしながら、機械的に処理できる部分は全体の一部分にすぎない。
 100%機械処理に任せようとするところに無理がある。
 現場の速記はあくまでも継続して、どう原稿を仕上げるかは、ケースバイケースで速記者の判断に任せるというのが、妥当な道だと思う。

 吊革を持たないのも、ハンドルを握らないのも、速記をしないのも、すべては手抜きである。


速記能力と原稿の質

 速記者である以上、何が起こるかわからないので、1日10分の速記の練習は続けたいと思う。自衛隊員が、戦争がなくても、有事に備えて射撃訓練をしているのと同じである。あるいは、消防職員が火事に備えて消防訓練をしているのと同じである。
 録音・録画に失敗があった場合、あるいは録音・録画が不十分なものであった場合、誰がその会議録に対して責任を持てるのだろうか。
 速記者が速記をとっていれば、その速記録は速記を担当した速記者と発言者が責任を持つことになるのだが、速記しないで速記録にミスや欠落が出たとき、誰が責任を持てるのだろうか。
 一生懸命速記をとり、きちんと録音をとっていても、完璧なものを作るのは難しいのに、速記を省略して一体誰がその責任を持てると言うのだろう。
 一瞬にして消える音声は、何らかの形で同時に保存する必要がある。
 速記、録音、音声認識などの方法があるが、人間の目と耳と頭を通す速記が一番安心できる。どんな状況でも、それなりに対応することができるからである。特に、2年半にわたる訓練を受けて選ばれた速記者なら、任せて安心である。
 実は、かなり優秀な人でも、若手のばりばりでも、かなりのベテランでも、完全に書けるときは、何十回に1回くらいなものなのである。1回、1回が真剣勝負なのである。
 もちろん、速記、録音・録画、音声認識の3つの方法をうまく使っていくのが一番賢いやり方であって、何かを取って何かを捨てるというような方法は、良くない。
 なぜならば、速記も録音も録画も音声認識も完全なものは何もないからである。お互いに補完し合って完成度を高めてこそ、信用に足るものができるのである。使えるものをすべて使って万全を期するのが正しい道である。
 きちんと速記できる人の原稿は、原稿もやっぱりきちんとしている。
 速記がきちんと書けない人の原稿は、やっぱり原稿もボロボロである。
 録音を用いれば、その格差は縮まるだろうが、やっぱり大きな差が出るだろう。
 第一、速記も書けない人が速記録を作りたいなどと思うはずがない。
 思うとしたら、それは、生活のために、命令のために、やむを得ずということだろう。
 速記能力と原稿の質は、ほぼ比例すると言って間違いない。
 速記の書けない人に速記録の作成を任せたとき、その精神的な重圧は計り知れない。
 2年半も訓練を受けた上、何年も何十年も速記実務をやっていても重圧を感じるのに、速記の訓練を何も受けない人が、平然とやっていけるわけがない。安易な覚悟でできる仕事ではない。
 歌だって、人前で堂々と落ち着いて歌うためには、相当な練習が必要である。
 歌い方を覚え、歌詞を覚え、表情も豊かに歌うためには、かなりの練習が必要である。
 手振りや踊りまでもきちんとやるとなると、やっぱり、プロしかできないということになるだろう。高額な衣装を着てとなれば、なおのことである。


正しい音

 録音から起こした音よりも、現場で生の声を聞いて起こした音の方が正しい場合が多い。
 音はいろいろに聞こえる。速記者は、いろいろに聞こえる音の中で最も正しい音を選んで表現しなければならない。
 NHKホールで紅白歌合戦を見るのと、家のテレビで紅白歌合戦を見るのと、どちらが楽しいでしょうか。
 神宮球場で野球を見るのと、テレビで神宮球場の野球を見るのと、同じでしょうか。
 もちろん、現場よりもテレビカメラの方が、よく見える場合もありますが、ホームランの描く放物線などは、テレビではわかりにくいものです。
 少なくとも、臨場感は、テレビよりも現場の方が上です。
 部分を見るのはテレビかもしれませんが、全体を把握できるのは現場です。
 カラオケでも、カラオケボックスで歌うのと、スナックで歌うのと、カラオケステージで歌うのと、温泉の座敷で歌うのと、ライブハウスで歌うのとでは、それぞれ違います。
 昨日、カラオケステージの大画面テレビが壊れて画面が真っ黒になりましたが、どうやらランプを交換して復旧したようです。
 機械は壊れるものです。
 機械が正常でも、人間が操作を誤る場合がよくあります。
 また、機械だけでは、よくわからない場合、人の説明が必要です。
 コンピューターといえども、人の心まで読み取ることはできません。
 音声の中にひそむ人の心までも読まないと、正しい記録は作れません。

20100107

 DAM精密採点Ⅱによる採点です。

(1)君だけを 84点 カシスオレンジ
(2)よろしく哀愁 87点 麦焼酎「隠し蔵」(53本目)
(3)たそがれの銀座 90点 刺身7点盛
(4)青いリンゴ 90点 コブサラダ
(5)春よ、来い 81点 カシスオレンジ
(6)君が美しすぎて 88点 麦焼酎「隠し蔵」(54本目)
(7)激しい恋 89点 麦焼酎「隠し蔵」(55本目)
(8)私鉄沿線 採点なし



テレビが真っ黒

20100106 浅草

 ステージカラオケは午後9時開始のはずが、従業員がだらだらやっていて、午後9時30分の開始になった。
 歌の途中で、大画面テレビの1つが、真っ黒になった。
 調整の結果、画面は一旦映るようになったが、途中で、また、画面が真っ黒になり、そのまま最後まで回復しなかった。
 従業員は、誰かが電源を切ったからだと言っていたが、多分テレビか接続の故障だろう。
 また、最初に従業員の人がヤングマンを歌ったが、この得点が画面に表示されなかった。
 マイクの配線の仕方に間違いがあったようで、これは、配線を直して、すぐに復旧した。
 きょう1日だけでも、開始時間の30分遅れ、マイクの配線の間違い、大画面テレビの画面か接続の故障と、3つの大きなミスがあった。
 また、いつもは、ボトルをとると、すぐに、銘柄は何にしますかと、問うてくるのに、きょうは、液晶のオーダー装置を私に預けただけで、従業員は、何も言いに来なかった。
 老眼で、細かい液晶の字は、メガネをかけないと見えないので、私の場合、オーダーは、従業員に直接言うようにしている。液晶のオーダー機械は、使ったことがない。
 機械の発達で、人と人との会話が減った。なるべく目と目を合わせて話すようにしなければならない。機械に任せきりにすると、誤解やトラブルが生じやすい。
 もし、オーダーはすべて機械でというなら、最初に機械の使い方を説明しなければならない。客が老眼なら、メガネも用意しなければならない。人件費を節約しようとすると、それなりにシステムが複雑になり、トラブルも増える。
 本日のDAM精密採点Ⅱによる採点結果は次の通りで、ボトルのキープは通算で52本になった。通算50本を年末に達成しようと思っていたが、歌いに行けなかったので、新年最初での達成となった。
 ただし、ボトルキープは、3か月たつと無効になってしまう。実際飲めるのは、52本もない。現在、4本目を飲んでいるところです。
 得点は、91点をとった人がいて、私の88点は2位だった。91点の人は、何曲か歌ったが、とてもうまかった。というより聞いていて楽しかった。私の歌を聞いて楽しいと感じてくれる人がいるかどうかは、よくわからない。

(1)甘い生活 88点 麦焼酎「隠し蔵」(47本目)
(2)君が美しすぎて 87点 麦焼酎「隠し蔵」(48本目)
(3)私鉄沿線 88点 麦焼酎「隠し蔵」(49本目)
(4)青いリンゴ 88点 麦焼酎「隠し蔵」(50本目)
(5)チャンスは一度 84点 カシスオレンジ
(6)星のフラメンコ 87点 麦焼酎「隠し蔵」(51本目)
(7)よろしく哀愁 85点 麦焼酎「隠し蔵」(52本目)

2010年1月10日日曜日

渋谷のライブ

 2010/01/10(日)渋谷KABUTO アコースティックナイト menco&悠花&Delight Style

 2010/01/12(火)渋谷KABUTO フリーセッション 私も出ます

 2010/01/14(木)渋谷KABUTO アコースティックGirls Voice DelightStyle

 2010/01/18(月)渋谷KABUTO アコースティックナイト 佐々木悠花&DelightStyle

2010年1月9日土曜日

誕生日を祝って

誕生日を祝って

20100108 浅草

(1)私鉄沿線 925点 偏差値75 11689人中 28位
(2)青いリンゴ 929点 偏差値75 9053人中 43位
(3)甘い生活 933点 偏差値74 2681人中 17位
(4)君が美しすぎて 937点 偏差値75 1470人中 1位
(5)ラブユー東京 896点 偏差値71 41919人中 645位
(6)空港 943点 偏差値75 41583人中 4位
(7)時の流れに身をまかせ 907点 偏差値71 61731人中 950位
(8)ウォジーザイフーニー 836点 偏差値50 71人中 33位
(9)忘れていいの 918点 偏差値75 23584人中 2位
(10)花 900点 偏差値75 5647人中 31位
(11)哀しみ本線日本海 904点 偏差値72 7287人中 94位
(12)愛しつづけるボレロ 936点 偏差値75 1322中 1位
(13)よろしく哀愁 935点 偏差値75 17619人中 24位
(14)男の子女の子 921点 偏差値75 1882人中 1位
(15)恋 927点 偏差値75 58904人中 17位
(16)長い夜 940点 偏差値75 41227人中 49位
(17)酒と泪と男と女 863点 偏差値57 80158人中 17217位
(18)酒よ 917点 偏差値75 106748人中 501位
(19)雪国 925点 偏差値75 62953人中 151位
(20)乾杯 892点 偏差値67 32719人中 1312位
(22)愛は勝つ 867点 偏差値53 12614人中 4676位
(23)激しい恋 919点 偏差値73 1190人中 12位
(24)情熱の嵐 874点 偏差値72 3582人中 47位
(25)創聖のアクリオン 847点 偏差値53 34426人中 12245位
(26)秋桜 925点 偏差値74 4957人中 35位
(27)君こそわが命 913点 偏差値75 24160人中 4位
(28)また逢う日まで 921点 偏差値65 35699人中 2341位
(29)今日でお別れ 923点 偏差値75 7308人中 24位
(30)ふれあい 941点 偏差値75 11971人中 14位
(31)北の旅人 937点 偏差値75 110053人中 66位
(32)無錫旅情 897点 偏差値64 34641人中 2362位
(33)ふるさとのはなしをしよう 942点 偏差値74 13673人中 101位
(34)加賀の女 921点 偏差値70 23524人中 432位
(35)薩摩の女 916点 偏差値74 7990人中 51位
(36)北の漁場 958点 偏差値75 53177人中 106位
(37)函館の女 936点 偏差値75 11369人中 31位
(38)山河 942点 偏差値75 15580人中 91位
(39)そっとおやすみ 911点 偏差値75 31035人中 6位



2010年歌い始め

20100105 浅草

(1)まつり 926点 偏差値75 40014人中 24位
(2)加賀の女 905点 偏差値67 23524人中 903位
(3)津軽恋女 859点 偏差値56 24169人中 6549位
(4)薩摩の女 927点 偏差値75 7990人中 26位
(5)ひとりじゃない 723点 偏差値36 5821人中 5295位
(6)風雪ながれ旅 907点 偏差値70 3324人中 72位
(7)川の流れのように 891点 偏差値65 31825人中 1782位
(8)歩 932点 偏差値75 24737人中 2位
(9)口づけ 847点 偏差値54 1521人中 496位
(10)酒よ 853点 偏差値62 106748人中 11091位
(11)CIRCUS 795点 偏差値46 1786人中 1123位
(12)忘れていいの 895点 偏差値75 23584人中 21位
(13)居酒屋 930点 偏差値75 110414人中 11位
(14)夜霧よ今夜も有難う 845点 偏差値67 33271人中 1483位
(15)ENDLESS STORY 841点 偏差値51 10773人中 4787位
(16)麦畑 889点 偏差値67 43808人中 1874位
(17)銀座の恋の物語 909点 偏差値75 84698人中 398位
(18)ウンホーレイ 852点 偏差値51 1364人中 627位
(19)いつでも夢を 936点 偏差値74 23893人中 191位
(20)大阪ラプソディー 854点 偏差値52 41311人中 17383位
(21)てんとう虫のサンバ 742点 偏差値43 5358人中 4044位
(22)喝采 849点 偏差値57 25389人中 5908位
(23)時の過ぎゆくままに 797点 偏差値49 44492人中 23487位
(24)太陽がくれた季節 707点 偏差値37 8774人中 7846位
(25)ワンヨウツォ 804点 偏差値51 51人中 23位
(26)ダーハイ 874点 偏差値57 1644人中 357位
(27)おどるポンポコリン 849点 偏差値59 10967人中 1821位
(28)東京ららばい 842点 偏差値58 4610人中 963位
(29)青いリンゴ 942点 偏差値75 9053人中 19位
(30)私鉄沿線 914点 偏差値75 11689人中 54位
(31)ロンドォチュアンレン 765点
(32)ジェンカ 841点 偏差値54 335人中 108位
(33)空港 917点 偏差値75 41583人中 12位
(34)チェンイェンウァンユ 824点 偏差値54 719人中 234位
(35)恋人もいないのに 821点 偏差値57 651人中 139位
(36)帰ってこいよ 904点 偏差値70 24399人中 529位
(37)つぐない 893点 偏差値65 71820人中 4438位
(38)山河 939点 偏差値74 15580人中 109位
(39)大都会 860点 偏差値60 4722人中 749位
(40)異邦人 762点 偏差値44 29501人中 21211位
(41)君が美しすぎて 928点 偏差値75 1470人中 1位
(42)甘い生活 936点 偏差値75 2681人中 14位
(43)ミンティエンホェイグ 814点 偏差値48 3人中 1位
(44)シェシェニードォアイ 826点 偏差値50 302人中 151位
(45)男と女のラブソング 890点 偏差値71 17554人中 277位



2009年歌い納め

20091231 渋谷

(1)君が美しすぎて 834点 偏差値65 1470人中 94位
(2)私鉄沿線 829点 偏差値58 11689人中 2119位
(3)甘い生活 855点 偏差値59 2681人中 452位
(4)青いリンゴ 798点 偏差値48 9053人中 5101位
(5)お嫁サンバ 826点 偏差値57 1573人中 337位
(6)男の子女の子 821点 偏差値60 1882人中 276位
(7)よろしく哀愁 859点 偏差値62 17619人中 1039位
(8)激しい恋 861点 偏差値61 1190人中 156位
(9)情熱の嵐 820点 偏差値59 3582人中 622位
(10)チャンスは一度 886点 偏差値56 30人中 7位
(11)傷だらけのローラ 841点 偏差値60 5619人中 787位
(12)海雪 866点 偏差値60 35920人中 4545位
(13)カリフォルニア・コネクション 872点 偏差値60 14891人中 1587位
(14)きよしのズンドコ節 866点 偏差値59 3229人中 544位
(15)おふくろさん 836点 偏差値69 233人中 5位
(16)青春時代 863点 偏差値61 3260人中 435位
(17)お嫁においで 861点 偏差値60 6961人中 1038位
(18)旅人よ 891点 偏差値60 2558人中 352位
(19)霧の摩周湖 794点 偏差値62 3027人中 331位
(20)積木の部屋 851点 偏差値60 5335人中 771位
(21)シクラメンのかほり 857点 偏差値65 636人中 40位
(22)黒い花びら 785点 偏差値63 1702人中 150位
(23)君こそわが命 834点 偏差値70 3470人中 79位
(24)赤いハンカチ 881点 偏差値61 1171人中 146位
(25)北の旅人 840点 偏差値62 2942人中 338位
(26)ふれあい 846点 偏差値60 1702人中 270位
(27)ふるさとのはなしをしよう 910点 偏差値70 1748人中 35位
(28)東京の灯よいつまでも 875点 偏差値62 3020人中 324位
(29)バスストップ 869点 偏差値64 540人中 39位
(30)嫁に来ないか 827点 偏差値60 3678人中 515位
(31)君だけを 872点 偏差値61 877人中 109位
(32)星のフラメンコ 854点 偏差値62 1022人中 111位
(33)函館の女 872点 偏差値66 1790人中 85位
(34)北の漁場 896点 偏差値65 7806人中 501位
(35)加賀の女 881点 偏差値65 3430人中 211位
(36)薩摩の女 858点 偏差値64 1358人中 99位
(37)浪花節だよ人生は 849点 偏差値61 2411人中 291位
(38)歩 850点 偏差値73 3396人中 73位
(39)歩 841点 偏差値70 3396人中 77位
(40)風雪流れ旅 877点 偏差値64 3324人中 268位
(41)山河 873点 偏差値63 1972人中 184位
(42)新潟の女 731点 偏差値44 34人中 24位
(43)忘れていいの 798点 偏差値58 2940人中 597位
(44)まつり 829点 偏差値66 5059人中 245位
(45)新潟ブルース 862点 偏差値65 45521人中 2524位
(46)春よ、来い 863点 偏差値51 7970人中 3478位
(47)酒よ 836点 偏差値56 1675人中 410位
(48)ラブユー東京 865点 偏差値65 5664人中 350位
(49)たそがれの銀座 873点 偏差値66 2261人中 103位

2010年1月5日火曜日

兄弟5人

兄弟5人福商一家

長男・石村善右(23回生)

 福商を首席で卒業し、長崎高商に無試験推薦だったが進学をあきらめ、家業の製菓業石村萬盛堂を継いだ。その代わりに弟たちに大学教育を受けさせた。弟4人も福商卒または一時在学したことがあり福商一家といわれた。業界関係では全国銘菓協会常任理事を務めた。若いころから禅と書の修業を積み書家、仙崖研究家としても知られた。仙崖の名をつけた菓子を作ったり、仙崖和尚文化保存会を設立して仙崖和尚の顕彰に努めた。

石村兄弟
長男・石村善右(23回生) 石村萬盛堂継承者
二男・石村善左(30回生) 石村式速記法開発者
三男・石村暢五郎(33回生) 元日本大学教授、元福商会東京支部長
四男・石村善助(39回生)・・・福中転校 元東京都立大教授
○(いしむら ぜんすけ、大正13年1924年9月14日―2006年7月30日)
○日本の法学者。東京都立大学名誉教授。専門は民法、法社会学。比較法修士、法学博士。
○少年時代は中根式速記の俊英として全国に知られる。
○1924年9月14日福岡県福岡市に生まれる。
○福岡市立福岡商業学校(現:福岡市立福翔高等学校)入学後、福岡県立福岡中学校(現:福岡県立福岡高等学校)に転校、卒業。
○1943年10月 東京帝国大学法学部政治学科入学。
○1946年9月 東京帝国大学法学部政治学科卒業。
○1947年4月 東京帝国大学法学部助手。
○1950年4月 東京都立大学人文学部専任講師。
○1954年10月 東京都立大学人文学部助教授。
○1957年4月 東京都立大学法経学部助教授。
○1959年4月 東京都立大学法経学部教授。
○1961年7月 法学博士(東京大学。学位論文「鉱業権の研究」)。
○1962年9月 シカゴ大学ロー・スクールに留学(1963年12月まで)。
○1964年3月 比較法修士(M.Comp.L.)(シカゴ大学ロー・スクール)。
○1964年8月 カリフォルニア大学バークレー「法と社会」研究センターおよびコロンビア大学社会学部滞在(1965年8月まで)。
○1966年4月 東京都立大学法学部教授。
○1970年9月 第七回「国際社会学会」(ブルガリア・ヴァルナ市)出席およびコーネル大学滞在(1971年8月まで)。
○1979年10月 カリフォルニア大学バークレー「法と社会」研究センター滞在(1980年7月まで)。
○1985年3月 東京都立大学退職。
○1985年4月 専修大学法学部教授。
○1985年6月 東京都立大学名誉教授。
○1991年4月 専修大学大学院法学研究科長(1993年3月まで)。
○1995年3月 専修大学法学部教授定年退職。
○1995年8月 第31回国際・法社会学学術大会(東京大学)。
[The Annual Meeting of Research Committee on Sociology of Law, International Sociological Association for the year of 1995(ISA RCSL95)] 実行委員長。
○2003年4月 勲三等瑞宝章受章。
○2006年7月30日 東京都内の病院で逝去。

○ 『山村の構造(古島敏雄編)』(日本評論社、1949年)。
○ 『鉱業自営主業と斥先掘(法学理論篇)』(日本評論社、1953年)。
○ 『租鉱権(法学理論篇)』(日本評論社、1957年)。
○ 『日本の農村(渡辺洋三、潮見俊隆、中尾英俊、大島太郎と共著)』(岩波書店、1957年)。
○ La Communauté Rural au Japon, Bulletin de la Franco-Japonaise, Nouvelle Serie, Tome Ⅶ, Nos. 2-3, traduit Paul Anouilh, Presses Universitaires de France.(1957)。
○ 『鉱業権の研究』(勁草書房、1960年)。
○ 『民法(上)(内山尚三篇)』(法政大学出版局、1963年)。
○ 『現代のプロフェッション』(至誠堂、1969年)。
○ 『社会福祉・老人福祉および児童福祉に関する研究』(東京都立大学都市研究委員会研究報告8、1971年 )。
○ 『都市における法的紛争とその解決状況(1)-消費者信用と督促手続(五十部豊久と共著)』(東京都立大学都市研究委員会研究報告73、1976年)。
○ 『わが国における建築法制の歴史的展開(一)』(東京都立大学都市研究委員会研究報告80、1976年)。
○ 『法社会学教材(六本佳平と共編)』(東京大学出版会、1976年)。
○ 『現代日本人の法意識(日本文化会議編)』(第一法規、1982年)。
○ 『法社会学序説』(岩波書店、1983年)。
○ 『責任と罪の意識構造(所一彦、 西村春夫と共著)』(多賀出版、1986年)。
○ 『法情報学要論(良永和隆、日高義博、井上大と共著)』(専修大学出版局、1991年)。
○ 「婚姻の時および所-婚姻届についての実証的研究」( 法律時報二一巻三号、1949年)。
○ 「牧野の法社会学的研究」(『近藤康男編 牧野の研究』 東京大学出版会、1959年)。
○ 「法人有林野」(『川島武宜、潮見俊隆、渡辺洋三 編 入会権の解体・第一巻』 岩波書店、1959年)。
○ 「内縁解消と財産分与」(『中川善之助教授還暦記念 家族法大系Ⅱ婚姻』 有斐閣、1959年)。
○ 「『固有の法社会学』の領域について(一)(二)」(東京都立大学・法学会雑誌七巻一号・八巻一号、1966―1967)。
○ 「裁判過程の研究」(『碧海純一編 現代法学の方法』岩波講座現代法 15 岩波書店、1967年)。
○ 「ティマーシェフ、アメリカの法社会学 他」(『(川島武宜編 法社会学講座』 岩波書店、1972年)。
○ 「世界の法社会学」(千葉正士と共編 法律時報 連載、1967―1986年)。
○ 「法社会学」(『法学セミナー増刊「法学入門」』 日本評論社、1984年)。
○ 「法社会学の対象」(専修大学法学研究所所報 潤・、1989年)。
○ 「法学基礎教育における実験」(法律時報六五巻一一号、1993年)。
○ ティマーシェフ『法社会学』(川島武宜、早川武夫と共訳)(東京大学出版会、1968年)。
○ ダネルスキー『国民審査-日本における最高裁判所と国民の間に関する』(『(川島武宜編 法社会学講座』 岩波書店、1972年)。
○ フリードマン『法と社会』(至誠堂、1980年)。
○ 「都下山村自治の実態調査報告書-西多摩郡檜原村について」(東京都総務局総務部企画課、1957年)。
○ 「責任と罰に関する日米比較文化的研究(責任研究会)」(日本学術振興会、1982年)。
○ 「アメリカ法社会学の脈動」(川島武宜と対談)(法律時報、1964年)。
○ 「弁護士のプロフェッション性をめぐって」(法律新聞、1978年)。
○ 「Public profession of law.」(ジュリスト、1985年)。
○ 「『法』の社会制御モデルについて」(川島法社会学を語る)(法律時報、1993年)。
○ 「旅の日の先生(川島武宜先生を偲ぶ)」 (同編集委員会)(クレイム研究、1994年)。
○ Empirical Jurisprudence in Japan, in Glendon Schubert and David J. Danelski (eds.), Comparative Judicial Behavior,' Oxford University Press.(1969)。
○ Public Attitude toward the Supreme Court of Japan, A Paper presented to the World Congress of Sociology, International Sociological Association, Research Committee on the Sociology of Law, Toronto, Canada.(1974)。
○ Lawyer's Role in the Judicial Process, A Paper presented to the International Sociological Association, Research Committee on the Sociology of Law, Symposium on Theory in the Sociology of Law, Tokyo and Hakone, September, 1975 .(1975)。
○ Success of failure of Social Control through Law in post-war Japan. in “Laws and Rights” Proceedings of the International Congress of Sociology of Law for the Ninth Centenary of the University of Bologna. ed. by Vincenzo Ferrari. (Milano, Italy) (1991) 203-218.(1991)。
○ 『法社会学コロキウム 石村善助先生古稀記念論文集』(同編集委員会。
○ 宮澤節生、神長百合子 編集代表)(日本評論社、1996年)。
○ 専修法学論集 第63号 石村善助教授退職記念号 1995年3月 ISSN:0386-5800。
○ 上掲 法社会学コロキウム ISBN-10:4535510512 ISBN-13:978-4535510517。
○ 法社会学とともに五十年 石村善助 - 「法社会学の出発(たびだち):日本法社会学学会」
○ 福商の歴史 兄弟5人福商一家 - 「社団法人 福商会|福商会報WEB版」
○ 速記普及と合理的経営について -友野先生の“大臣と少年速記”をめぐって- 「中根式速記協会機関紙:速記時代」
○ 2003年度 学会表彰(受賞)の報告 - 「東京都立大学」
○ 石村善助元法学部教授に勲三等瑞宝章 春の叙勲 - 「専修大学 ニュース専修 2003年07月号」

五男・石村善治(41回生)・・・福中転校 元長崎県立大学学長、元福岡大学副学長

「自由」の保障崩壊過程に

 県立大学長 石村善治氏(憲法学者)

 県立大は、今春の卒業・入学式の際、県の再三の要請を断る形で国旗を掲揚しなかった。石村氏は「教育・研究の理念・目標を国家ないし国家思想に限定する可能性がある」などと説明した。入学式後、県議会文教委員会が「調査」のため同大を訪問するなど波紋を呼んだ。

 「憲法状況」という言葉で、全般的な今の流れを考えると、現状は憲法の崩壊過程にあると思う。近代憲法の万国共通の基本原理に、思想、良心、言論などの自由がある。日本国憲法では今、それらが溶解していっているように見える。
 明治憲法は立憲主義をうたってはいたが、人権は極めて制限された内容で、その意味で「外見的立憲主義」だった。日本が西欧と同レベルの近代憲法を得たのは、日本国憲法が初めて。そのさまざまな「自由」を保障した憲法が、法律によって壊されている。

 昨年、日米防衛協力のための新指針(ガイドライン)関連法、国旗国歌法、通信傍受法、改正住民基本台帳法などが相次いで成立した。これはすべて、近代憲法の基本原理である「自由」のいずれかと対立してしまう性質の法律だ。

 今年は国会が憲法調査会を設置し、改憲が議論されている。さらには、森首相は「神の国」発言に加え、教育基本法の改正までも公言している。憲法崩壊の流れは、もう止まらないのではないかとさえ思う。

 危険だと思うのは、これらの動きに反応せず、何となくながめてしまっている大多数の国民の姿だ。社会状況からも、同様の傾向を感じる。

 例えば、今の日本は経済状況が悪く、失業も多い。憲法は勤労者の団結権とスト権を保障しているが、これだけ皆が苦しんでいるのに、労働者の主張や行動がうねりにならない。

 ストをやる時代ではない、あるいは、そんなことをやっている場合ではない―ということなのかもしれない。が、そんな感覚は多分、日本人ぐらいだろう。

 ヨーロッパやアジアでは、今でも大規模でしかも激しいストは普通に起きる。リストラが続けば、職業人が怒るのは当然のはずだ。また、それができる自由のある社会でなければならないのではないか。

 先日、インターネットでドイツの警察官による労組のホームページを見つけた。スローガンの一つに「職業人として」とあるのを読んで、うなった。団結する理由が、職業上の誇りにかけて良心を守るためなのだという。国が何と言おうと「良心の自由」が勝るという考えが、警察官にまでも浸透している。

 「長いものにはまかれろ」の風潮が恐ろしい。憲法が骨抜きにされ、国家がどんどん幅を利かせている。大声での議論がはばかられる雰囲気、反抗するのに覚悟を要する社会は、異常だ。それぞれが個人としての誇りを持って、自らを主張しないと、憲法でいう「自由」も生きてこない。憲法の崩壊と、今の日本人のおとなしさは、決して無関係のものではない思う。

住民基本台帳ネットワーク差し止め等請求事件

第一回口頭弁論 意見陳述

2003年3月14日 福岡地方裁判所301号法廷


               石村善治(福岡大学名誉教授)

一 私は、1927年福岡市に生まれましたが、終戦のとき旧制福岡高等学校文科2年生でした。
 兵役には服しませんでしたが、戦争と戦後の差を明瞭に知っている世代に属する者の一人です。
 とくに、戦争中の思想の自由、言論の自由を奪われていた時代の雰囲気を青少年時代に身をもって体験した者の一人です。
 「自由」と「自治」を校歌や寮歌に歌い、比較的自由な雰囲気をもっていたと思われる旧制高校でも、すでに歌集・寮歌集の中の「自治」と「自由」の文字は「伏せ字」でしか印刷できなかった時代でした。
 漢文の教科書の孟子の中の「易世革命」の章は「伏せ字」のものでした。すべてが、戦争と天皇のためのものであり、一切は「監視」の目の中に、誰かは明らかではないにせよ、誰かに、どこかで、「監視」されている社会であったといってまちがいないでしょう。そのような時代から終戦を迎え、日本国憲法の平和と民主主義と人権の時代を迎えました。
 言論の自由、批判の自由の時代を迎えました。
 私は、大学卒業後研究者の道を選ぼうと決心したときに、日本の戦争の時代、言論と思想の自由を圧殺された時代を再びくり返してはならないという思いから、憲法学、とくに言論・出版の自由の研究を選びました。
 そして、とくに近代ドイツにおける言論の自由、その挫折と崩壊の歴史について研究をはじめました。
 その中で、戦後西ドイツにおける「プライバシー保護」「データ保護」の制度と運用の実態を知るようになりました。
 1975年6月、雑誌「ジュリスト」に「西ドイツにおけるデータ保護法制-その実情と問題点-」と題する論文を発表しました。当時すでに、西ドイツヘッセン州では、「データ保護法」が制定され、そこでは、いわゆる「情報に対する自己コントロール権」が保障され、データ保護のための「オンブズマン。第三者監視機関」が設けられていました。
 私は、この事実を知り、いち早く論文として発表し、同時にこのような「プライバシー保護制度」の日本での実現を望みました。
 1975年のこの論文の冒頭で、私は次のように述べました。
 「西ドイツにおいても、行政や企業のデータ処理にコンピュータを利用する機会がますます増大し、それに対応して、国民の権利、とくにプライバシーを侵害する危険性が深刻に意識されるようになってきた。」と。
 当時の西ドイツでの「コンピュータ利用」の増大に対する警戒心は、かってのナチス時代の「監視システム」の「高度技術化」、「思想と言論の自由の抑圧装置制度」、「監視社会」への再来に対する鋭い警戒心でした。
 この警戒心は、一般ドイツ人の意識・世論としてだけでなく、法律家、とくに裁判官の警戒心でもありました。
 ドイツ連邦共和国憲法裁判所は、1983年12月15日の判決で、国勢調査法から選択された個人データは、統計目的だけでなく、具体的な目的拘束をうけない行政執行のためにも利用することができ、そのことは、市民の自己情報決定権を侵害するとして国勢調査法の条項を憲法違反と判示しました。
 このドイツ連邦共和国憲法裁判所の判決は、私には、きわめてショッキングなものでありました。
 そして、その後、西ドイツでは連邦・州の「データ・オンブズマン」がデータ保護法の改正や、警察・検察・軍事諜報機関などの治安官庁の情報処理や、身分証明書法等について、憲法裁判所判決のいう「目的拘束性」「明確性」「比例性」の原則にしたがって問題点を指摘し、改善を勧告し多くの法令を改正しました。
 日本と同じように戦争下の思想・言論の自由を侵害された西ドイツにおける戦後の対応と日本のそれとは、あまりにもかけ離れたものであることにも気づきました。
 私はその後も、情報公開の研究とならんで、「プライバシー保護」研究と法制化への主張を重ねてきました。

二 それから30年、日本では遅々として、「プライバシー保護法制」、「自己情報コントロール権の確立」、「第三者機関によるプライバシー保護の監視制度」は進まず、かえって、再び「監視社会」の到来を予感させる、いわゆる「住基ネットワーク」の稼働が始まりました。
 私は、「住基ネットワーク」の稼働を迎えて、なんとしても、思想の自由と言論の自由を根底からおびやかす「監視社会」の到来を意味する「住基ネットワーク」の稼働に歯止めをかけねばならないと思い訴訟の提起を決意しました。
 2002年8月5日、改正「住民基本台帳法」が稼働し、「住民票コード(番号)」が一方的に「通知」されました。
 2003年8月には、「住民基本台帳カードの交付を求めることができる」(第30条の44)ことになります。
 この「住民票コード(番号)」は、「地方自治情報センター」に集中・管理され、「マスター・キー」の役割を与えられ、国・都道府県・市町村の行政事務に利用されることになります。
 国の行政事務の利用は最初93事務といっていたものが、264事務に拡大されています。
 交付される「住民基本台帳カード」には、氏名及び住民票コード、その他政令に定める事項が「ICチップ」に記録でき、その容量は8千字分とも、あるいはそれを遥かに超える容量をもっていると云われています。
 このことは、「住民票コード」を、本人の直接の目的のために利用する以外に、将来、それが「何」を、「何のために」、「どれくらい」、「どう」利用し、利用されるのか、また本当に「誰」が欲しがっているのか、はっきりせず、不安がいっぱいというのが実情でしょう。
 このような「コード」の管理・利用の集中化は国乃至自治体の行政の目的にとっては当面「便利」なのかもしれません。しかし、国民や市民にとっては、「ネットワーク」の設置・維持・管理のための自治体の財政負担と対比しても、「メリット」は少ないでしょうし、かえって、「個人情報」の漏えい、プライバシー侵害による危険性の方が多いと感じるのも当然だと云えます。
 それ以上に、「住民票コード」を「マスター・キー」として、一人一人の生活が隅々まで「監視」されるおそれを十分にもっています。
 現に、「住民基本台帳法」第30条の8(都道府県における本人確認情報の利用)の第1項第2号には、都道府県知事は「本人確認情報」を利用することができる場合として、「条例で定める事務を遂行する」を掲げています。
 この条項によれば、都道府県は「警察庁」・「警察」の「事務」のために「条例」を作れば、「住民票コード」を利用できることになります。

三 さらに、「電子政府・電子自治体」を標榜する「e-JAPAN戦略」による「総合行政ネットワーク」(LGWAN)の構築は、「住基ネット」と同じく、国民を管理する道具、自治体を統制する道具になる可能性をもっていることにも目を向けねばなりません。
 最近、とくに都市の繁華街や商店街、コンビニ、空港構内、駅構内、高速道路、幹線道路等、いたるところに「監視カメラ」が備えつけられているのに気づきます。「監視カメラ設置」という「注意書き」があるのもありますが、無いものが多いでしょう。意識して見ると不気味な感じがします。その一つに、いわゆる「Nシステム(自動車ナンバー(N)自動読み取りシステム)」があります。走行してくる車両の監視・記録を警察が行い、車両盗難事件の操作に利用するといっています。また、「バイオ・メトリクス」とよばれる身体・顔・眼球などを微細に測定し、識別できるシステムが開発され、実用されていることが、最近(3.11)のNHKでも放映されました(World Watch)。
 Nシステムを含めて、これらのさまざまな「監視カメラ」が、日本では、誰が、どのような具体的な法的根拠で、どのように行い、どのように利用しているのか知らず、又は知らされていません。
 「監視カメラ」-「住民票コード」-「個人情報の収集」-「個人監視」の構図は「絵空事」ではないでしょう。

四 このような日本の状況は、「住民票コード(番号)」を一方的に1億数千万人の日本国民の一人一人に附番し、それを「マスター・キー」として、国の行政事務、地方自治体の事務に際限なく使用される可能性と生活のすみずみまで「監視」されるおそれを十分にもっています。その結果、政府や権力者にとって都合の悪い人間は排除され、都合のいい人間を利用し、都合のいい人間に作り変えようとすることになりかねません。
 われわれは「人間」としてではなく、勝手に作られた「国益」のための「道具」として扱われ、自由に「もの」を言うことができなくなってはなりません。一人一人が人間として尊重され、自由な意思で生きていける社会こそが私たちの社会のありかたです。
 また、ときはまさにイラク戦争の危機を目の前にしています。私は、戦争への日本政府の軍事荷担、人的・物的徴用・調達・徴兵にとって、この「ネットワーク」が、格好の「武器」になることも明白であると考えています。
 われわれの望む社会は、一人一人が日本国憲法の保障する「個人として尊重され」(第13条)、「思想及び良心の自由」(第19条)が侵されず、「表現の自由」(第21条)が保障された市民生活というべきものでしょう。
 憲法第12条は、宣言します。
 「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」と。
 私は、そのための努力の一つとして、ここに、訴訟を提起しました。
 この訴訟によって、われわれが抱く「思想及び良心の自由」「信教の自由」「言論の自由」、さらに「人間の尊厳」そのものが侵されようとしている「不安と危惧」を、断ち切ることを心から望んでいます。
 以上をもって陳述をおわります。


 昭和57年が日本速記百年に当たる。
 ことしは、昭和85年になるので、日本速記128年に当たる。