あかさたなはまやらわん
いきしちにひみいりい
うくすつぬふむゆるう
えけせてねへめえれえ
おこそとのほもよろを
これを「あいうえお かきくけこ さしすせそ たちつてと なにぬねの はひふへほ まみむめも やいゆえよ らりるれろ わいうえを ん」というふうに縦に左から右に読んでいくことを「縦書右進」と呼びます。
通常、これを、私たちは、「ん わいうえを らりるれろ やいゆえよ まみむめも はひふへほ なにぬねの たちつてと さしすせそ かきくけこ あいうえお」というふうに、縦に右から左へと読んでいきます。縦書を右から左へ読んでいくことを縦書左進と呼びます。
営団地下鉄銀座線を渋谷で乗って浅草方面に行く場合、
目は、左から右へと読んでいきます。
①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬⑭⑮⑯⑰⑱⑲
渋表外青赤溜虎新銀京日三神末上上稲田浅
谷参苑山坂池ノ橋座橋本越田広野野荷原草
道前一見山門 橋前 町広 町町
丁附王 小
目 路
営団地下鉄銀座線を浅草で乗って渋谷方面に行く場合、
目は、右から左へと読んでいきます。
⑲⑱⑰⑯⑮⑭⑬⑫⑪⑩⑨⑧⑦⑥⑤④③②①
渋表外青赤溜虎新銀京日三神末上上稲田浅
谷参苑山坂池ノ橋座橋本越田広野野荷原草
道前一見山門 橋前 町広 町町
丁附王 小
目 路
私たちは、既に、無意識のうちに、縦書を、右方向にも左方向にも読んでいるのです。
縦書は、右方向にも左方向にも読めるのです。
この際、縦書は右から左に書いていくものという固定観念は改めた方がよいと思います。
なぜ、縦書を左から右に読んでいく書物が出てこないのか、不思議です。
縦書も、横書同様、左進より右進の方が自然だと思います。
文字は、左から右へ、上から下へと書いていくのが自然です。
文章も、文字の流れと同じように、左から右へ、上から下へと書いていくのが自然なのです。
そのことを表現している最も基本的な文字が「十」です。
「十」は、左から右へ、上から下へと書きます。
なぜこのような文字の流れに逆らうように縦書の文章を右から左へと書き進めていくのか、とても不思議です。
今は鉛筆で字を書くことが少なくなりましたが、右手の手のひらが真っ黒になったことはありませんか。これは、書いた文字の上を手で触るからです。
また、前の文章が手で隠されてしまうので、文章の流れがつかみにくくなります。
縦書も横書と同じように左から右へと文字の流れに合わせて書いていけば、手を絶対に汚しませんし、書いた文字が汚れることもありません。また、前の文章を見ながら書き進めていくことができますので、整合性のとれた文章を書くことができます。
毛筆で、最後に左側に自分の名前を書くのが書きにくいのは、書き方に問題があるのです。最後に右側に自分の名前を書くのなら、無理なく書けるはずです。
私は、文部科学省が、縦書左進を縦書右進に改めること、ないしは縦書右進も認めることを希望します。
マスコミや出版社がこのことについて何も触れないのは、とても残念です。
縦書も左から右に書いていくようになれば、縦書文書と横書文書の共存が可能になるのです。
どういうことかと申しますと、本の1ページ目が縦書の文章、本の2ページ目が横書の文章、本の3ページ目が縦書の文章、本の4ページ目が横書の文章というふうに、縦書の文章と横書の文章が混在したとしても、一冊の本にきれいにまとめ上げることができるようになるのです。
新聞や本の編集がとても簡単になるはずです。
英数字中心の文章は横書が読みやすい。
漢字かな中心の日本語の文章は縦書が読みやすい。
両方の良さを生かすには、縦書左進を縦書右進に改めるか、縦書右進も社会的に認めることです。
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