2010年11月27日土曜日

口封じ

優勝決定戦

 2010年11月4日【早慶優勝決定戦】
(1)早稲田がいきなり3点先制
 早稲田は1回、土生と市丸の連打で無死1、3塁のチャンスをつかみ、宇高の左翼への犠牲飛球で土生が生還し、まず先制。さらに1死1、3塁とすると、地引の2塁ゴロで市丸が生還し、2点目。続く2死2塁から杉山の遊撃への内野安打で2塁から山田が生還し、3点目を追加した。

(2)早稲田・斎藤は上々の立ち上がり
 先発した早稲田大学・斎藤佑樹は1回を3者凡退で切り抜け、2回には2死から慶應大・竹内一に4球を与えたが、続く青山を中堅への飛球に打ち取った。3回は2死から渕上にヒット性の当たりを打たれたが、遊撃手の松永が横っ飛びでゴロをつかみ、1塁で渕上を刺す好プレーでエースをもり立てた。斎藤は3回を終わって無安打の好投。観衆は3万6000人と発表され、関係者に大入り袋が配られた。

(3)早稲田が5回に追加点
 早稲田は5回、2死2塁から敵失で1、3塁とチャンスを広げると、斎藤佑樹が慶應大の3番手投手・福谷の直球を左前へ適時打し、4点目を追加。斎藤は1塁ベースコーチと拳を軽く突き合わせ、控えめに喜びを表現した。
 その裏、斎藤は慶應大を2者連続3振と右翼への飛球で3者凡退に切って取り、依然、無安打無得点。

(4)早稲田が6回、さらに2点追加
 早稲田は6回、さらに慶應大の3番手・福谷を攻め立て、1死満塁から杉山が右中間へ適時2塁打を放ち、2点を追加。6-0とリードを大きく広げた。斎藤はその裏、慶應大先頭の代打・奥橋を死球で出したが、続く渕上を遊ゴロ併殺、湯本は見送りの3振に仕留め、依然、無安打無得点。

(5)早稲田、手を緩めず
 早稲田は7回、慶應大の4番手でマウンドに立った1年生投手・山形にも襲いかかった。1死1塁から市丸が手堅く犠牲バント。2死2塁とすると、宇高がすかさず左前へ適時打し、7点目を追加した。斎藤はその裏も3者凡退に切って取り、依然無安打無得点。

(6)慶應大が8回に反撃
 ベンチから指示を出す慶応大・江藤省三監督
 7回まで無安打無得点を続けていた早稲田の斎藤は8回、先頭打者がバックの失策で出塁。1死2塁から慶應大の松本和に左前へ初安打を放たれ、1、3塁のピンチを背負うと、奥橋に右前打、渕上に左前打、湯本には中前打と4連打を浴び、3点を奪われた。
 さらに2死1、2塁から伊藤に中堅越えの2点適時3塁打を許し、7-5と2点差に迫られたところでマウンドを大石に譲った。球数は130だった。

(7)早稲田が4季ぶり42回目の優勝飾る
 早稲田が慶應大を10-5で下し、平成20(2008)年秋以来、4季(2年)ぶり42回目の優勝を決めた。8回2死3塁で斎藤からマウンドを引き継いだ2番手・大石は、慶應大・松尾を3振に仕留め、ピンチをしのいだ。

 早稲田は9回に押し出し4球と敵失で決定的な3点を追加。その裏、大石が三者凡退で締めくくり、西武のドラフト1位指名の実力を見せつけた。



早稲田が優勝

 11月3日(水) 試合開始13:00 終了16:18 観衆36000人

 [球審]青木 [塁審]元雄・戸塚・萩原

 50年ぶりの早稲田・慶応大による決勝戦は、早稲田が斎藤、大石の継投で勝利した。

 早稲田 10- 5 慶応大

 早稲田が斎藤、大石の継投で慶応大を下し、4季振り42回目の優勝を決めた。
 早稲田は1回宇高の犠飛で先制、その後も山田の適時打などで3点を奪った。
 中盤にも斎藤の適時打や杉山の適時2塁打などで追加点をあげた。
 早稲田のエース斎藤は7回まで慶応大打線を無安打に抑えたが、
 8回に失策などから5失点した。
 7-0から7-5まで迫られた時は、逆転負けが頭をよぎったが、
 リリーフした大石が締めた。
 一方慶応大は、先発の竹内大の立ち上がりに失点、
 8回に伊藤の適時3塁打などで一気に5点をあげたが及ばず、
 9回に早稲田にダメ押しの3点を奪われた。
 早稲田は17安打で10点。慶応大は5安打で5点だった。

 快晴で、夏のような天気だった。
 今日は、バントの構えをする選手が1人いたが、実際にバントをした選手は1人もいなかった。
 見ていて気持ちの良い試合だった。
 13:00 試合開始。
 16:18 試合終了。
 17:45 優勝パレード開始。(絵画館前→早稲田大学)
 21:30 優勝祝賀会終了。
 11:30ころ球場に入り、優勝祝賀会まで見学することができた。
 選手も、学生も、沿道の人たち、商店街の人たちも大喜びだった。


10月30日(土)早大   -   慶大 雨天中止
10月31日(日)慶大  2- 0 早大
11月 1日(月)早大  1- 7 慶大
11月 3日(水)慶大  5-10 早大

勝敗表  第8週11月1日現在

   早稲田慶 應 大法政大明治大立 教 大東京大試合勝利敗戦引分勝点  勝 率
早稲田………●●   ●○○○○ ○○   ●○○12 8 4 0 4 .666
慶應大○○ ……………●● ●○○○△△●○○○ 14 8 4 2 4 .666
法政大○●●○○   ………●○●○△○  ○○ 13 8 4 1 3 .666
明治大●● ○●●  ○●○………○●○  ○○ 13 7 6 0 3 .538
立教大●● ●△△○●●△●●○●……………○○ 15 4 8 3 1 .333
東京大○●●●●   ●● ●● ●●   ………11 110 0 0 .090

早稲田0勝2敗+1勝→(1)早稲田 8勝 4敗 勝ち点4 勝率.666
           (2)慶應大 8勝 4敗 勝ち点4 勝率.666
           (3)法政大 8勝 4敗 勝ち点3 勝率.666
           (4)明治大 7勝 6敗 勝ち点3 勝率.538
           (5)立教大 4勝 8敗 勝ち点1 勝率.333
           (6)東京大 1勝10敗 勝ち点0 勝率.090


 林貢二被告の目的は、口封じにあったのではないだろうか。
 「吉川」という偽名を使って店に来ていた林貢二被告は、実名では話せないようなことも被害者の美保さんに対してはいろいろ話していたと思われる。
 実名で店に来ているお客は、自分の責任の取れる範囲のことしか話さないけれども、「吉川」という偽名を使って店に来ていた林貢二被告は、人に知られてはまずいようなことも含めて、いろいろと被害者の美保さんに対しては話していたと思われる。
 被害者の美保さんは、お客から聞いたことを他のお客に漏らすような人ではなかったけれども、入店を拒否され、頭に来た林貢二被告は、自分のプライバシーが他に漏れるかもしれないことを警戒して、被害者である美保さんの口封じをしようとした可能性が高いのではないだろうか。
 林貢二被告は、被害者である美保さんに対して「恋愛感情はなかった」ことを明言している。にもかかわらずつけまわしをして犯行に及んだのは、何が何でも自分のプライバシーを守ろうとしたからではないかと思われる。
 何者かに命令されて、あるいは何者かに脅迫されて、あるいは何者かにそそのかされて、あるいは何者かに依頼されて犯行に及んだ可能性もなくはないが、林貢二被告自身が林貢二被告自身のプライバシーを守るために、自分の秘密を含めて何もかも話してしまった被害者である美保さんの口を封ずるために犯行に及んだ可能性が高いと思われる。
 なぜ口封じが目的であったかというと、林貢二被告は、徹底して被害者の首を狙っているというところに、その気持ちが表れている。何が何でも口封じをして自分のプライバシーを守るんだという意思が、犯行の方法にも如実に表れる結果となっている。
 心臓とかではなく徹底して首を狙ったのは、明らかに口封じが最大の目的であったことをうかがわせる。
 以下は、引用です。
 膠原病は1つの病気ではありません。全身の臓器に共通して存在する結合組織という部分に変化が起こるいくつかの病気をまとめて膠原病といっています。代表的な病気は、全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)、皮膚筋炎(dermatomyositis)、全身性強皮症(systemic sclerosis)、関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)、結節性多発動脈炎(polyarteritis nodosa:PN)などです。
 これらの膠原病は自己免疫のメカニズムによって生じると考えられています。本来、外から入ってくる異物から身を守ってくれるために働くはずの免疫の働きに異常が起こり、自分の体を攻撃してしまうのが自己免疫反応です。自己免疫反応は、膠原病以外でも様々な病気の発症に関係しています。
 なぜ、自己免疫反応が起こるのかは大問題で、現在でも解決はついていません。しかし、ある遺伝的な素質がある人に様々な誘発因子、例えば、ウイルスなどの感染、化学物質、日光などが関係して生じると考えられています。ただし、素質といってもメンデルの遺伝法則のように優性遺伝、劣性遺伝で伝わるような遺伝病ではありませんし、感染がきっかけになるかもしれないといっても人にうつる病気ではありません。

 林貢二被告は、膠原病だったと言われています。これも、被害者の美保さんには話したものと思われますが、他に漏れてはまずいことの1つだったかもしれません。
 「膠原病なので結婚はしないつもりでいた」とまで、思い詰めていたわけですから、林貢二被告にとって、これが他に漏れることは、絶対に許せないことだったかもしれません。
 裁判においても、議会においても、警察の取り調べにおいても、正確で迅速な記録を作成するためには、速記者による現場速記が必要だと思います。
 速記が書ければ何でも書けるというものではありません。どんなに速いものでも、どんなに難しい内容のものでも完璧に書けるというものではありません。
 しかし、速記者は、速記が書けない一般の人に比べると何倍もの筆記能力を持っています。大切なことは速記者に記録をしてもらうのが、一番確かなのです。
 録音だけでは、「都合の悪い部分を消去する」ということになります。デジタル録音においては、データを消去するのは簡単です。
 現に、国会においても、速記中止中の録音は消去されて放送されています。録音は幾らでも編集が可能なのです。やはりそこに人間である速記者が入っていかないと、公平・公正・中立・正確・迅速な記録の作成は難しいのです。
 速記官を排除しようとした裁判所は、どこかがおかしくなっているのではないでしょうか。国会も、速記者養成を廃止したころから、政権が不安定になっています。速記者の現場における速記と速記者の養成を全面的に復活させない限り、裁判所も議会も、これからも安定しないのではないでしょうか。
 今回の裁判でも、裁判の内容、裁判員による評議の内容が、すべてきちんと速記者によって速記録が作成されていれば、より正確な判定ができると思います。
 きちんとした記録をとっていないために、発言に責任がなくなり、情報がその場限りのものとなり、情報の集積がきちんとなされなくなり、正確な判断ができなくなってしまうことになります。
 死刑は、何のためにあるのでしょうか。
 なくなった被害者に代わって罰するという意味があります。
 また、再犯を防止して社会の安全を守るためです。
 犯人を死刑にすれば、再犯の可能性がなくなります。
 無期懲役を「終身懲役」と表現しないのは、「無期懲役」の場合、将来刑務所から出所する可能性もあるからだと思います。
 人は、同じような行動を繰り返す習性があります。
 きのうたばこを吸っていた人は、今日もたばこを吸います。今日酒を飲んでいる人は、明日も酒を飲むでしょう。
 入店を拒否されたぐらいでさんざん世話になった人を殺すような人は、今後も、ささいな理由で人を殺す可能性があります。
 「無期懲役」の判決がなされた直後に、「弁護士が刺されて死ぬ」というニュースが入ってきました。「人を刺し殺しても死刑にはならない」という甘えが生じたことは、否定できません。
 本来、弁護士というものは、加害者を弁護するのではなくて、被害者を弁護するためのものでなければなりません。
 ただ、政治も金なら裁判も金という面もあるかもしれません。
 今回は、被害者に何の落ち度もありません。
 林貢二被告は、家族が出払って美保さん一人になったところを見計らって侵入し、美保さんの口封じを果たした上、自分がやったことがわからないようにして逃げ帰るつもりだったと思います。
 まさか防犯テレビが設置されているとは思っていなかったのではないでしょうか。
 また、家族が4人も在宅していたとは思ってもいなかったと思います。
 家族が4人も在宅しているとわかっていたら、犯行を中止したと思います。
 当初は美保さん一人だと思って侵入したが、鈴木さんもいた。
 在宅の家族が美保さんを含めて2人だと判断したから、2人の首を徹底的に刺して口封じをはかったのです。
 しかし、ほかに2人も家族が在宅していることを知って完全犯罪を諦めざるを得なくなったわけです。犯行を隠蔽することは不可能だと観念して逮捕されたのです。

 一番の問題は、死刑か終身懲役かではなくて、何で罪もない人を殺したのかという点だと思います。納得のいく説明が何もされていなくて、刑罰の種類ということだけが問題になっている点が問題だと思います。
 死刑か終身懲役か、どちらの刑にすべきかだけが問題になっていて、被告が何でこのような犯罪を犯したのかという本質的な追及が全くされていないような気がします。

 「死刑にしたくないので、被害者側の事情に比べ、被告側の事情をことさら大きく取り上げているように感じる。裁判官裁判なら、2人以上殺害して死刑になっていない例は少なく、死刑の可能性が高かったと思う。裁判員のストレスが大きいために死刑を避けたのならば、今後も同じ理由が続く可能性があり、刑事司法にとって問題ではないか」という意見もあります。

 出入り禁止にされたのは、特定のお客だけに特別なサービスを提供し続けるわけにはいかなくなったということであり、被告本人がそのことは一番わかっていたはずです。思い悩むような理由にはなりません。店員として当たり前の判断をした被害者と店長に落ち度はないし、凶行に及ぶような理由には到底当たりません。
 商売である以上、どこのお店でも、従業員や他のお客様の迷惑になることをしたり、店の利益に反するようなことをすれば、出入り禁止になることは当たり前であり、珍しいことではありません。
 出入り禁止になった場合、反省して行動を改めるということでサービスの継続をお願いするか、意見が合わないということで来店を諦めるしかありません。
 「もう無理です」という被害者の言葉は、「もう今までのような特別なサービスをあなただけに提供することは無理です」という意味であることを、被告は十分理解していたはずです。社会人20年生だったわけですから、自分のどういう点がまずかったかは、思い当たるところがあったはずです。反省するまでもなく容易に理解できたはずだし、本人も十分そのことは自覚していたと思います。
 特別なサービスとは、お金があるからといって、5時間も6時間も被害者を自分一人で独占することです。通常、耳かきだけだと、30分からゆっくり丁寧にしてもらっても1時間程度のものです。何時間も特定の店員を束縛するのは異常な行為と言えます。
 あと、拒否された理由としては、通常のサービスから外れたサービスを被害者に強要したという可能性があります。
 そういうことも、本人は、十分自覚していたと思います。
 拒否された理由がわからなかったというのは、うそだと思います。社会人20年生だったわけですから、なぜ自分が拒否されたかの理由は十分自覚できただろうし、何を言われているか、察しはついていたはずです。
 首を狙ったのは、被害者の口を封ずるという目的があったのではないでしょうか。被害者の口を封じなければならない何らかの理由があったのではないでしょうか。通っていたときに、つい気を許して、他人に知られてはいけないことまで被害者に話してしまったために、その秘密が他に漏れることを避けるために、被害者の口を封ずる必要が生じたのではないでしょうか。

 「よく証拠を検討された判決だと思う。『永山基準』の一番のメーンは死刑がやむを得ないと認められる場合に当たるかどうかだ。本件は死刑がやむを得ないとまでは言えなかった。これで死刑となると、今までの枠組みが大きく変わることになり、遺族の人の気持ちを考えると言いにくいことだが、落ち着くところに落ち着いたという印象だ」という意見もあります。
 「これで死刑となると、今までの枠組みが大きく変わる」という意見もあれば、「裁判官裁判なら、2人以上殺害して死刑になっていない例は少なく、死刑の可能性が高かったと思う。」という意見もあります。

 「これで死刑となると、今までの枠組みが大きく変わる」とは、どういう意味なのでしょうか。


裁判に対する感想

 私たちは、お風呂上がりに綿棒で耳掃除をします。普通はそれで十分です。
 自分でできることですが、人にやってもらうと丁寧に耳掃除をしてもらうことができます。
 耳掃除は、30分から丁寧にゆっくりしてもらっても60分程度のものです。
 自分ではうまくできないために、赤ちゃんの耳掃除をしてもらいにくる母親もいます。
 消毒まできちんとしてくれるので、耳の健康を保つために良いことなのです。
 30分2700円ですから、料金的にもそんなに高いとは言えません。
 耳掃除のお店に何時間も居座れば、ほかのお客に迷惑がかかります。従業員にももちろん迷惑がかかります。出入り禁止になるのは当たり前のことです。
 出入り禁止になるのは当たり前のことで、それぐらいのことはちょっと考えれば誰にでも理解できるはずです。思い悩むほどのことではありません。
 ほかのお客もいるということを考えて、節度を守ってお世話になっていれば、店が続く限り、美保さんがお店にいる限り、ずっと利用させてもらえたはずです。
 理由もなく入店拒否をされたりすることはありません。ずっと会え続けたはずです。
 商売ですから、常識的な利用の仕方をすれば、入店拒否などされるわけがありません。思い悩むほどのことではなかったはずです。
 耳掃除は、一歩間違えば鼓膜を傷つけたりすることになるので、耳掃除をしていただいている間は、体を動かさないようにします。痛いときには「痛い」と叫びます。耳掃除の間は、相手に自分の命を預けていると言っても過言ではありません。
 相手を信頼できなければ、頼めることではありません。
 そんな大変なサービスを何度も受けながら、恩を仇で返した行為は許されるものではありません。

 以下は、引用です。
『 本件は誠に身勝手で短絡的な動機に基づく犯行といわなければならないが、他方、当時の林被告は、江尻さんに対して恋愛に近い強い好意の感情を抱いていたからこそ、来店を拒絶されたことに困惑し、抑うつ状態に陥るほど真剣に思い悩み、もう江尻さんに会えないとの思いから絶望感を抱いた。抑うつ状態をさらに悪化させ、結局、強い愛情が怒りや憎しみに変化してしまったことから殺害を決意するに至ったと認められる。』

 これは、裁判所が無理をして作り上げた作文としか言いようがありません。

 以下は引用です。
『 しかし、林被告は恋愛感情という言葉の定義にこだわり、「江尻さんに対して恋愛感情は持っていなかった」「どうして来店を拒絶されたのか、その理由が分からなくて悩むようになった」などと述べるにとどまっている。そのようなことにこだわるのでは、事件を真剣に振り返り、本当の意味での反省をしていることにはならない。』

 林被告の「江尻さんに対して恋愛感情は持っていなかった」という言葉は本当だと思います。何度も通ったということですので、信頼感は持っていたはずですが、美保さんの耳かき技術を信用していただけで、恋愛感情はなかったかもしれません。恋愛感情があったかどうかは人には分かりませんが、本人が「江尻さんに対して恋愛感情は持っていなかった」と言うのですから、間違いありません。それに、愛情があれば、腹が立つようなことがあっても凶行に及ぶことなど絶対にあり得ません。
 独身だったこともあり、何でも話を聞いてくれる話し相手が欲しかっただけだと思います。
 それなのに、なぜ凶行に及んだのでしょうか。
 美保さんは、腰を痛めていたので、コルセットをはめてサービスをしていました。
 そんな人に対して、つけまわしをした上に自宅まで行って凶行に及ぶとは、どういうことだったのでしょうか。林被告は、本当の理由をまだ何も言っていないように思います。
 本当のことは「恋愛感情はなかった」ということと、「凶行に及んだ」という事実だけです。
 何者かの命令や脅しによりという可能性も、0%ではないと思います。
 「吉川」という偽名を使って店に来ていたという点も気になるところです。なぜ偽名を使う必要があったのでしょうか。徹底的に追及すべきです。
 これだけのことをした以上、それなりの理由が必ずあると思います。
 発作的や思いつきや一時的な感情でできることではありません。


裁判員制度

 裁判は怖いものというイメージがあるし、よくわからない世界ですが、裁判所の速記官の養成をやめたころから、いろいろな問題が出てきたように思います。
 速記官の代わりに出てきたのが、法科大学院とか新司法試験制度とか、裁判員制度とか、給費制から貸与制へとか、いろいろ新しい動きが出てきました。

 素人である裁判員を、最も高度な判断を要する裁判に参加させるなんておかしいのではないでしょうか。
 死刑を科することは人を殺すことですから、プロでも嫌なことですね。できれば避けたいと思うのは当たり前です。
 そんな難しい判断にいきなり素人を起用するなんておかしいですね。

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