Ａ級問題音数調査

　東京速記士会★速記競技大会問題文★

　平成２２年１０月１６日（土）開催

　◆Ａ級◆（分速３２０字１０分）音数調査

□まずさいしょは、じょうようかんじのかい
ていにかんするおはなしであります。□ここ
すうねん、じょうようかんじをみなおすいい
んかいがせいふにおいてかいさいされてきた
けっか、さいしゅうてきなあんがせんじつけ★１００
っていされたのであります。それによると、
げんこうのじょうようかんじはせんきゅうひ
ゃくよんじゅうごじですが、これにひゃくき
ゅうじゅうろくじがついかされることになり
、そのいっぽうで、ごじがさくじょされるこ★２００
とになったため、ごうけいにせんひゃくさん
じゅうろくじになるそうであります。□よう
するに、きほんてきには、じゅうらいのじょ
うようかんじになかったものからよくしよう
されるかんじをくわえて、あまりつかってい★３００
ないかんじはさくじょするということであり
ます。□しかし、よむことはできても、かく
ことがこんなんなかんじもけっこうついかさ
れているため、これはもんだいだとおもって
います。□すなわち、じっさいにてでかくよ★４００
りもパソコンなどでにゅうりょくすることが
おおくなったため、てでかくのはむずかしい
かんじもついかしたということであります。
□そして、「すべてのかんじをてがきできる
ひつようはない」とめいきされるそうですが★５００
、がっこうきょういくにおいてはてがきのひ
つようせいがじゅうしされていますので、て
がきできなくてもよいかんじをしっかりげん
ていするひつようがあるとおもいます。□そ
して、そのポイントは、へんやつくりなどを★６００
つかってせつめいすることがひじょうにむず
かしいかんじはてがきしなくてもよいとすべ
きであるとおもいます。□それはともかく、
とどうふけんのなまえでつかわれているかん
じはぜんぶついかされました。ですから、ぎ★７００
ふのふとかえひめのひめなどはついかされる
わけでありまして、これは、とうぜんといえ
るとおもいます。ただ、みたかのたかという
かんじについては、いけんがわかれたとのこ
とでありますが、さいしゅうてきにはついか★８００
されませんでした。これは、とりのなまえで
あり、よくつかうことはないからというりゆ
うでしたが、みたかしのひとびとはざんねん
におもっておられたことでしょう。□それか
ら、しょうがいしゃということばをかんじで★９００
かくばあい、がいというじはこのましくない
ということで、ひらがなでひょうきするちほ
うじちたいがぞうかしていて、せいふにおい
てもひらがなをつかっているばあいがあるそ
うですから、べつのかんじがいちじついかさ★１０００
れるかもしれません。□それから、「しんに
ゅう」とよばれているかんじのいちぶぶんは
、じょうようかんじでかくばあいはいってん
しかつけないことになっていて、それいがい
のかんじはにてんとすることになっていまし★１１００
た。しかし、こんかいのかいていにおいては
、これもすこしみとめられるそうですが、で
きるだけおぼえやすくするために、なるべく
れいがいがないようにすべきだとおもいます
。さらに、「わたくし」というかんじのよみ★１２００
かたは「わたくし」だけだったけれども、「
わたし」もみとめることになるそうですが、
これはよくないとおもいます。□いずれにし
ても、にじゅうきゅうねんぶりのかいていに
よって、しんじょうようかんじがほんねんじ★１３００
ゅうにこくじされるそうであります。□それ
では、つぎのわだいにうつります。□みなさ
んはけっかくというびょうきのなまえをきい
たことはあるけれども、どんなびょうきなの
かしらないひとがおおいとおもいます。この★１４００
びょうきは、かつてはねんかんじゅうごまん
にんもなくなっていたひじょうにこわいびょ
うきだったけれども、さいきんでは、かこの
びょうきというあつかいですが、それはおお
きなまちがいであり、このびょうきがふっか★１５００
つしているのだそうです。□すなわち、けっ
かくというのは、かんせんしてもはっしょう
するのはにじゅうパーセントにすぎないため
、じぶんのしらないうちにかぞくやゆうじん
にうつしているばあいがあるそうであります★１６００
。□へいせいにじゅうねんのとうけいによる
と、とうきょうだけでもさんぜんにひゃくに
ん、ぜんこくではにまんごせんにんがはっし
ょうしているそうですが、かんせんしていて
もはっしょうしていないひとが、なんとにひ★１７００
ゃくまんにんもいるとすいていされておりま
す。ですから、けっかくというのは、いぜん
としてわがくににおけるしゅようなかんせん
しょうであるといえるのでありまして、ひじ
ょうにおおくのけっかくよびぐんがいるとい★１８００
うことであります。□とくに、かんじゃすう
がおおいのは、としぶのこうれいしゃやわか
ものであります。こうれいしゃというのは、
わかいころにけっかくにかんせんしているば
あいがおおいのですが、びょうきになったり★１９００
して、たいりょくとていこうりょくがていか
してくると、はっしょうするというばあいが
おおいわけです。□いっぽう、わかいひとは
、よぼうせっしゅのこうかというのはじゅう
すうねんしかありませんから、そのこうかが★２０００
きれたころにかんせんして、はっしょうする
というケースがあるというわけであります。
□ところで、このけっかくのしょうじょうに
ついてですが、しょくよくやたいじゅうがお
ちるというしょうじょうがあります。それか★２１００
ら、ねあせをかくということです。また、せ
きがつづくというしょうじょうもあります。
しかも、これらはかぜのしょうじょうとよく
にていますから、きがつかないばあいがあり
ます。しかし、せきがにしゅうかんいじょう★２２００
つづき、たんにちがまじるようであれば、け
っかくをうたがったほうがよいということで
す。もちろん、ちがまじったたんがでなくて
、せきだけがちょうきかんつづくばあいもあ
るそうですが、そういうばあいでもけんさを★２３００
うけるひつようがあります。□このけんさほ
うほうには、まずレントゲンしゃしんをとる
のですが、かくていするためには、たんをさ
いしゅしてけっかくきんのうむについてけん
さするひつようがあります。そして、そのけ★２４００
っかくがはっしょうしたばあいは、まず、こ
うせいぶっしつをのんでいくことになります
が、たんのなかにけっかくきんがなくなれば
、にゅういんしてちりょうしなくてもよいそ
うです。もちろん、まわりのひとびとにうつ★２５００
すかのうせいがあれば、せんもんのびょうい
んににゅういんするひつようがあります。□
なお、とうにょうびょうやじんぞうのわるい
ひと、さらに、いのしゅじゅつをしたひとは
、けっかくがはっしょうするリスクがひじょ★２６００
うにたかいといわれておりますから、とくに
ちゅういするひつようがあるということであ
ります。□みなさん、こういうけっかくにつ
いてのちしきも、しっかりもつようにしてく
ださい。□それでは、さいごのわだいにうつ★２７００
ります。□こんどはことばにかんするもので
す。われわれはぎむきょういくのじだいから
たしゅたようなことばをべんきょうしてきま
したが、つかいかたがわかっていないとおお
きなはじをかくばあいがおおいため、じゅう★２８００
ぶんちゅういするひつようがあります。□た
とえば、「ほねがおれるしごとだが、やりが
いがある」というひょうげんをしたところ、
「わたくしは、こっせつするようなしごとは
やりたくありません」とこたえたひとがあっ★２９００
たそうです。また、「せんどうおおくして、
ふねやまにのぼる」ということわざは、「そ
れぞれのひとがかってなことをすると、とん
でもないところにいってしまうことがある」
といういみであります。しかし、これを、「★３０００
せんどうさんがたくさんいたおかげで、ふね
をやまのうえまであげることができた」とい
うりかいをしているひとがあるそうでありま
す。□さらに、「なさけはひとのためならず
」ということわざは、「ひとになさけをかけ★３１００
ておくと、やがて、じぶんのところにかえっ
てくるものだ」といういみです。しかし、こ
れを、「なさけをかけるのはひとのためにな
らないから、なさけをかけないほうがよい」
とかいしゃくしているひとがおおいというこ★３２００
とであります。□とくに、さいきんのわかい
ひとびとはこういうことばに対するちしきの
レベルがていかしているといわれており、さ
くぶんりょくについてものうりょくがさがっ
ているとしてきされております。□すなわち★３３００
、あるしょうがっこうで、せんせいがさくぶ
んをかかせるために、「えんそくでどうぶつ
えんにいったときのはなし」というテーマを
だされました。そうすると、おおくのこども
たちは「えんそくにいった。とてもたのしか★３４００
った」とかいたところで、てがとまってしま
ったそうであります。なぜこのようになった
のかともうしますと、どうぶつえんにいって
も、ただたんに、どうぶつをみているだけで
、どうぶつのこうどうをかんさつしたり、そ★３５００
のようすをうまくひょうげんできなくなって
いるからであります。□これとおなじことが
、わかいしゃかいじんのひとたちにもいえま
して、しゅごとじゅつごがととのったながい
ぶんしょうをかくのうりょくがていかしてい★３６００
るそうであります。□それは、けいたいでん
わやパソコンのふきゅうによって、メールで
やりとりするばあいがぞうかしていることが
げんいんのひとつだといわれています。それ
から、ことばのいみをりかいするのうりょく★３７００
がていかしてきていることもげんいんのひと
つであります。□たとえば、「せけんでは、
それはすばらしいとひょうかしているようだ
」というひょうげんは、「そういうことをい
っているひとがあるけれども、じぶんはすば★３８００
らしいとおもっていない」とりかいするのが
ふつうですが、そういうりかいがまったくで
きないひとがぞうかしているそうであります
。□いじょうのように、さいきんのわかいひ
とびとは、こくごりょく、かんさつりょく、★３９００
ひょうげんりょくというものがていかしてい
るようでありますから、すこしでもちからを
つけるようにしてほしいとおもっております
。（了）★３９６４音